赤ちゃんに銀スプーンを贈る前に知っておきたい3つの意味
出産祝いに贈る銀のスプーンの意味
赤ちゃんが生まれると、「銀のスプーンをくわえて生まれた赤ちゃんは幸せになれる」と銀スプーンを贈ることが増えてきていますよね。赤ちゃんにとってはとても縁起のいいものですし、銀のスプーンを贈ろうとしているという事は、「赤ちゃんに幸せになってほしい」と思っているという事ですよね。せっかくプレゼントするのであれば、出産祝いを渡す時に「なぜ銀のスプーンなのか」を説明してあげると、より喜んでいただけるはずです。
ではなぜ生まれたばかりの赤ちゃんに銀のスプーンを贈るのか?その理由は大きく分けて3つの意味があるんです。
1.赤ちゃんが食べ物に困らないようにという願い
「銀のスプーンをくわえてきた赤ちゃんは幸せになれる」という言葉にあるように、昔のヨーロッパでは銀のスプーンというのは大変貴重なもので、その銀のスプーンで食事をするような家に生まれてきた赤ちゃんは一生食べ物に困らないというのが、この言葉のはじまりのようです。
銀のスプーンをはじめフォークやナイフなどの銀食器は、フランス宮廷では16世紀頃から使われるようになったそうですが、そのほとんどが受注生産品であり、入手は簡単ではなかった事でしょう。
しかも当時、銀は非常に貴重な金属でしたから、作り手である銀職人も職人の中でも高い地位に置かれ、王侯貴族を中心に依頼を受けていました。ですから銀のスプーンを持つというのは非常に裕福な家庭の子供という意味だったのかもしれませんね。
この頃はまだ銀のスプーンというのは非常に高価でしたので、誕生のお祝いや洗礼の贈り物に銀のスプーンをプレゼントされる赤ちゃんは家庭が非常に裕福であり、富、健康、幸福が約束させていたようなものだったのです。
19世紀半ばになると、赤ちゃんへの出産祝い、洗礼の贈り物として銀のスプーンは中・上流階級の間で当たり前のように贈られるようになってきました。銀のスプーンを成功の象徴とし、木のスプーンは失敗の象徴とされてきました。
そして現在、日本でも多くの方が銀のスプーンを出産祝いとして贈るようになり、名前や日付を刻印してプレゼントされています。
しかし、日本では「銀」とつけば何でも「幸せになれる」かのように、様々なものが販売されており、本来の意味、贈る側の気持ちや、受け取り側の気持ちなど気にもしないような商品も多数あります。まずはしっかりと本当に良い物を選ぶ事が大切になります。
詳しくはこちらの「出産祝い お食い初めに贈る銀のスプーンの選び方」を読んでみてください。
2.銀は魔除けやお守りとしての力があるとされていた
子供に聞かせる物語の中などでも、銀は特別な意味を持ったものとして登場する事が多いと思います。迫り来る怪物や魔獣などに対して、銀のナイフが唯一の武器であったりしますね。
現在では銀の抗菌効果が謳われるようになり(と言っても銀をそのままの状態で使う訳ではないと思いますが)、様々な商品に使われています。
また、銀は毒に反応して変色する事から、貴族を中心に好んで銀食器が使われていたそうです。
3.銀食器を作り上げる職人の想い
銀のスプーンが受注生産品であった事は上でも書きましたが、その受注を受けるには腕を認められ依頼を受ける必要があります。職人達は様々な装飾を施し美しい銀食器を作りました。
1800年代の中頃、イギリスのロンドンで開かれた国際博覧会では、日本の職人が作った美しい銀食器がイギリスの人々を魅了したそうです。
赤ちゃんに銀スプーンを贈るというのは、職人の手によって作られた一生物で純銀という価値のあるものを贈るほど、「誕生を喜んでいる」という意味も込められているのではないでしょうか。
このように赤ちゃんに贈る銀のスプーンというのは、いろいろな意味を持ち、そのすべてが赤ちゃんが幸せに暮らしていけるように、健康に成長していけるように、小さい頃から良い物を持ち豊かに生活できるようにと、出産祝いを贈る側の気持ちがこもった、とても幸せなプレゼントなんです。
銀のスプーンに名入れをする意味
出産祝いに贈る銀のスプーンには、上記の他に名入れをする意味というものがあります。赤ちゃんに贈る時に入れるその名前は、まさに名付けられたばかりの名前であり、両親が考え抜いて付けられたものです。
その時に、「まぁ、こんなもんでいいか」とか、「これは良すぎるからこの程度で」などと考える親は一人もいないはずです。最高の人生を送れるように、最高の名前をと考えるはずです。
ロイヤルスプーンの名入れには誕生の記録のほかに、赤ちゃんへのメッセージや両親の名前を刻印する事もできます。銀のスプーンにそれらを刻印する事で、10年後も20年後も30年後も生まれたばかりの当時の気持ちを思い出すタイムカプセルのようなものになっていくんです。
こちらはスプーンやフォークの刻印に収まりきらない赤ちゃんへの想いを桐箱に刻印してお届けします。
10年後の孫へ、20年後の我が子へ届けたいメッセージを刻印します。
銀のスプーンの材質について
赤ちゃんの誕生を祝い、記念の品として送るスプーンの場合、材質にこだわりましょう。
一般的に銀食器というと、純銀製、洋白銀食器の2種類を指します。
純銀製銀のスプーン
純銀はその名の通りすべて銀でできたスプーンです。その中でも銀の純度により特徴や価格が異なります。
もっとも多く見かけるのはシルバー925で、純度が92.5%のものです。
出産祝いに贈る名入れ銀のスプーン
ロイヤルスプーンは純度95%のシルバー950で作られています。
赤ちゃん誕生の記念に贈る品物としてもっともおすすめする銀のスプーンです。
純銀製スプーンフォーク
出産祝い銀のスプーンフォークセット
出産祝いに赤ちゃんの名前や誕生の記録を刻印できる銀のスプーンフォークセットです。
洋白製銀のスプーン
洋白銀食器は銅をベースとした合金で作られたスプーンに、純銀メッキを施したものを指します。
ホテルやレストランなど単価の高いお店ではこの洋白銀食器が使われる事が多いです。
赤ちゃん誕生祝い名入れ洋白銀食器
仕上がりは純銀製と同様に表面は銀でできている為、美しい仕上がりのカトラリーです。
ただし、貴金属としての価値はありません。
極厚20ミクロンのシルバーコーティングを施した洋白銀食器のベビースプーンです。赤ちゃんの名前、生年月日、身長、体重、生まれた時間が刻印できます。
その他の素材のスプーンについて
銀食器以外にステンレス製や木製のスプーンがありますが、赤ちゃん誕生の記念に贈るものとしては
当店としてはおすすめしておりません。
子供用名入れカトラリーセット
特にステンレス製は当店でも取り扱いがあり、子供用カトラリーセットとして紹介しておりますが、
生まれたばかりの赤ちゃんには材質的にふさわしくないと考えます。
理由はステンレススチールというものが鉄系の金属であること、
鉄にクロムとニッケルを入れた合金であることなどが挙げられます。
うまれてすぐの赤ちゃんは、どんなアレルギーをもっているかわからない事が多く、
検査を期間をあけて何度かやる場合が多いので、鉄やクロムといった可能性のある素材のものは
選択肢から外すのが賢明と考えます。
赤ちゃんに贈るのは純銀のスプーンである意味
出産祝いに贈る場合、ほとんどの場合赤ちゃんにとって最初の自分のスプーンになると思います。赤ちゃんに最初に持たせるものとして本物で且つ良いものであって欲しいと願うのは親や祖父母であれば当然ですよね。
銀は昔から価値のあるものとして存在し、古代エジプトやフランスでは「銀」と「貨幣」は同じ言葉で両方の意味をもっています。それだけ銀という金属は価値のあるものとして浸透し、その銀で作られた装飾品や食器は実際に価値のあるものとして捉えられています。
一番最初に赤ちゃんが「自分のものとして持つ食器」です。シルバープレートやステンレスではなく、是非純銀のスプーンを贈ってあげてください。
赤ちゃんに贈る銀のスプーンは、今後ずっと大切にされるものです。本当に良い物を選んでいただき赤ちゃんに贈ってあげましょう。
日本では明治後期から新潟県燕市で製造がはじまり、大正天皇即位式典用のカトラリーが上納されています。
その後も世界各国へ輸出をし、国内の迎賓館にも燕市で作られたカトラリーが納められています。
その宮内庁御用達メーカーが、赤ちゃんの為に作った銀のスプーンがこちらです。
シルバー950造幣局品位検定刻印入純銀スプーン
赤ちゃんの名入れシルバースプーンと名入れしたスプーンを飾っておけるディスプレイケース、さらに箱の裏面に桐箱刻印でメッセージが入ります。
出産祝いに銀のスプーンを贈ることについて
私自身、友人に赤ちゃんが生まれたりしたら、この銀のスプーンを贈っています。なので名前を聞いたり、身長や体重を聞いたりといろいろと相手の方に手間を掛けさせてしまったり、贈る前に「銀のスプーンだな?」とプレゼントがバレてしまったりという経験をしています。
しかし、それでも赤ちゃんの出産祝いには銀のスプーンをおすすめします。
理由は簡単で、銀のスプーンの箱を開けて、名付けをしたばかりの赤ちゃんの名前が入ったスプーンを見ると、相手の方が喜んでくれるというのを何度も実際に見ているからです。
それにプレゼントを渡してから数年後に、「あれは今も使ってるよ」とか、「今はこうやって使ってるよ」というように、こちらが聞かなくても相手の方から銀のスプーンのお話をしてくれるんです。
その度にこちらも嬉しくなり、お客様にも自身を持っておすすめしています。