お食い初め食器で忘れてはならないもの
赤ちゃんが生まれて100日のお祝いである「お食い初め」という儀式があります。
これは赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにと行う赤ちゃんにとって大切な行事です。
このお食い初めの時に、生まれてきた赤ちゃんが地域の方や親戚などの親族に仲間入りをするという意味があって、赤ちゃんのお披露目という意味も込めて親族が集まってお食い初めの儀式を行います。
その時に用意しなければならないのが、お食い初め用の食器です。
食器は漆塗りの膳を用意するのが正式なお食い初めのやり方で、男の子の場合と女の子の場合は食器の色が違い、男の子の場合は内側、外側共に朱塗りの食器。女の子は外側が黒塗りで内側が朱塗りの食器で行います。
より詳しい正式なお食い初めのやり方については「お食い初めについて」でイラストなどを用いて詳しく書きましたので、参考にしてください。
しかし、お食い初めの膳はこの時にしか使わないですし、仕出し屋さんやお食い初めを行う旅館や料理屋などで用意してくれる場合が多い為、高価な漆塗りの膳や食器を買わず、お食い初めを行う場所に料理と一緒に頼んで用意してもらう事が多くなりました。
しかし、食器や料理の他にもお食い初めまでんに用意しなければならないものがあります。
それは「歯固めの石」と「銀のスプーン」です。
歯固めの石は、お食い初めの行事の時に「丈夫な歯が生えてくるように」と用意するものです。
通常、神社や河原などで比較的丸い石を洗って使います。
そして銀のスプーンは、歯固めの時にスプーンの先を歯固めの石に「ちょん!」と当てて、そのスプーンを赤ちゃんの口にそっと当てます。これが歯固めの儀式となります。銀のスプーンを用意する時は、金属アレルギーが出ないように銀の純度の高いもの(シルバー950や999のもの)で、赤ちゃんが最初に口にするスプーンですから、ちゃんとした良い物を用意しましょう。
(銀のスプーンには、赤ちゃんの名前や誕生日の刻印をするのが一般的です)
銀のスプーンを使うのは、お食い初めの儀式と同様に、赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにという意味を持つ為、お食い初めの儀式で使われています。
お食い初めに招かれた場合、お祝い金や品物を贈るためおじいちゃんやおばあちゃんが銀のスプーンを用意するというのが一般的です。
この歯固めの石と銀のスプーンというのは、お食い初めの準備をする際に忘れがちになってしまいます。料理や会場の手配に気を取られる為で、直前や当日になってからでは用意できないものである為、忘れずにご用意する事をお勧めします。