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子供が小さいという貴重な時間

最近、赤ちゃんがすくすくと育っていく姿を目の当たりにしています。
昨日までできなかった事ができるようになり、
昨日まで発しなかった声を出すようになり、
昨日まで着れていた服が着れなくなり・・・
そのうち昨日まで赤ちゃんだったのに・・・などと思うようになるのではと不安になってしまうほどです。赤ちゃんをかわいいと思えば思うほど、時間というものを惜しむようになり、「もっとゆっくり時間が流れてもいいのに」などと考えてしまいます。
よく考えてみれば、今は赤ちゃんといっても、その赤ちゃんが過ごす人生の中で、親と一緒に、しかも親がいなければ泣いてしまうなんていう時期は、非常に短い期間でしかなく、ちょっと大きくなればすぐに「親がいない時がチャンス」などと思うようになるでしょう。
(自分もそうでした)
それでも親っていうのは、子供をいつも心配し、どんなに大きくなっても子供扱いをしたがり、『かわいい我が子』という印象のままなのではないでしょうか。
あと数年という時間が過ぎるだけで、今、ここですやすや眠るこの赤ちゃんが生意気な子供に成長したとしても、それでも私は、この子に銀のスプーンを持たせ、「幸せになるように・・・」と願い続けるんでしょう。
それでいいんだ。
親と子供っていうのはそういうものなんだ。
と、自分に言い聞かせながら、数年後、数十年後に、使い古されたこの銀のスプーンを見ながら、「ほら、この銀のスプーンは効果があっただろ?」などと独り言を言って、歳をとって行けたら幸せなんだろうなぁ。

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